-MHガレージキットの裏話-
1.三つ目のVサイレン(2011/02/26)
一部で有名なアートギャラリーの1/100Vサイレン-レーダー機ですが
その実態は古い話という事や、模型業界がこういった不祥事をヒッソリと処理をしてしまうため
有名でありながら、その本当の所がよく分かっていません。
ここで紹介する話も、あくまで当方の資料から導き出した結果なので、本当に真実はどうかは分かりません
1.1/100Vサイレン-レーダー機は3種ある!
1/100のVサイレン-レーダー機は
WFで販売された『模型の王国(大森氏原型)』
同じくWFで販売された『WAVE(アートギャラリー)』
そして、こちらもWFで販売された『エレガントクリエーション(後述)』の3種類。
最も有名な話は、アートギャラリーのキットが模型の王国のコピーだという話。
これは若干大雑把な話で、『アートギャラリーのキットは模型の王国のキットを無許可で改修したキット』が正解。
まず、模型の王国版では脚部は太腿から足首までと、腰部から胸部までが一体成型であるのに対し
アートギャラリー版は足首-脛-太腿、腰部-腹部-胸部、と分割がされている事。
また、模型の王国版のベイル裏にはギーガー風のディティールがあるのに対し
アートギャラリー版では実剣を懸架する為にアッサリとしたメカニカルなディティールが施されています。
(参考画像 WAVE(アートギャラリー)版 模型の王国版)
また、アートギャラリー版は分割等を変更した結果、模型の王国版より全高がかなり上がっています。
この件が問題となり、WAVEとの提携を解消されたアートギャラリーですが、同様にWFでの出展も出来なくなり
これ以後は『エレガントクリエーション』という名義でWFに参加していた様です。
それが3番目に上げた『エレガントクリエーション版』のVサイレン-レーダー機。
名義こそエレガントクリエーションとなっていますが、実質はアートギャラリー(これはガンダム系でも同じ様な事をしてますね)。
その為に、海外のコピー系販売サイトなどで『アートギャラリー-Vサイレン』という表記がされていたりします。
造型としては、一応全くの新規で作られています。ただし、それ以前のキットのデザインや分割をかなり参考にしているため
キット状態や、状態の悪い画像では非常に判別が難しくなっています。
判断材料として最も分かり易いのは肩の装甲上面の一部が分割され、オープン状態になっているという点でしょうか。
と言う様に、これらが混同され曖昧なまま今に至る…というのがおそらく実状であると思われます。
2.フライング・ザカーの飛びっぷり(2014/02/27)
Vサイレンの項でも上げたエレガントクリエーション。
割と良く知られている同ディーラーのキットとして
フライング・ザカーというのがあります。(参考画像→ ■ ■
コチラのキット、一応正式にイベントで許諾されて販売された物ですが
残念ながら、やはり他社のキットを勝手に改編したアイテムだったりします。
ベースとなったキットはボークスの1/100ザカー(本編版)
フェイスマスクのアイスリットの形状変更(劇中と全然違う微妙な変更)や
腰装甲の分割、ポーズ付けなどで気が付きにくいですが
フェイス部の分割、装甲裏のモールドなどで元キットが透けて見えます。
肩装甲等のステンシルをモールド処理(元キットではデカール)したり
肩インナーにディティールを追加する等、それなりに手は入れられています。
このキット自体は許諾を受けているので所有や製作には問題ありません。
ただ、このキットでもおそらく改編がバレたのでしょう。
以後エレガントクリエーションもWFでの活動は見られなくなっています。
しかしながら
1/100 AUGE(対エンゲージ戦仕様)→VOLKS1/100SAV改編
1/100 ネプチューン(音速突撃)→VOLKS1/100SAV改編
1/100 ホーンド・ミラージュ(襲撃ポーズ)→VOLKS1/100SSS改編
1/100 ファントム(マドラ騎)→VOLKS1/100SAV改編
等々を勝手な自社ブランド名を被せて無版権で出しており
決して反省はしていないようです。
(これらはNEOGRADEだのCore-WORKSと言う名義で『正規品』と称して出回っています)
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